2006年から研究を開始、世界で初めて実用化に成功した深紫外線LEDのパイオニアとして、
世界に安心・安全をもたらす未来を創造し続けます。
技術的に実用化が難しい、とされてきた深紫外線LED。その可能性に早くから着目していた日機装は2006年、青色LEDの発明者として後にノーベル物理学賞を受賞する故・赤﨑勇教授、天野浩教授とともに、短波長紫外LEDを専門とする事業化ベンチャー『創光科学』を名城大学内に発足。両教授の指導を仰ぎながら、窒化物半導体の未来を切り拓く協働研究を開始しました。
2008年、初めて深紫外線LEDの安定的な発光に成功したのを皮切りに、2010年には外部量子効率※3%超と、世界記録を一気に更新する発光結果を達成。実用に耐えうる性能・品質を実現しました。その後も技術改良を重ね、ついに2015年、量産化技術が確立されたものとして世界最高値(当時)である50mW(従来品の1.7倍)の光出力と、10,000時間超の製品寿命を兼ね備えた深紫外線LEDの開発に成功しました。
※外部量子効率=外部に放射される光の割合、光の取り出し効率
業界を牽引するパイオニアとして、深紫外線LEDの実装化にも積極的に取り組んでいます。2021年に宮崎県で稼働した、医療従事者に向けて医療関連機器の操作研修を行う研究研修施設『M.ReT(エムレット)宮崎』では、先進の技術を用いた感染対策を実施。また、深紫外線LEDをはじめ最新の製品を展示する『感染対策ルーム』も設置して、日機装の感染対策ソリューションを実際に体験することができます。
水や空気の浄化・樹脂硬化・光触媒などの光源として、これまで使われてきた水銀ランプに比べて大幅に優れているとされる深紫外線LEDは、“次世代の光源”として期待されています。これからは日機装の従来事業で培われた技術とのシナジーを活かし、医療や工業への応用を進め、感染症予防に代表される幅広い分野で世界の人々に安心・安全をもたらすことを目指しています。